約 30,346 件
https://w.atwiki.jp/trivia-mike/pages/2205.html
「やって無ければ毅然とする方がいいのではないかと思います。」 毅然としようとなどうあろうと、そのときの警察官のあほさしだいで いきなり報道されます。 痴漢冤罪を回避するということについてと現実 もし、貴方が痴漢恐喝女に嫌疑をかけられ、駅員に引き渡されそうになったら・・・ ★駅員「痴漢ですか?事務室で事情を聞きましょうか?」 ○貴方(身分証を提示、名刺を渡す) 「私は痴漢ではありませんし、住所・氏名を明らかにしました。 刑事訴訟法217条により、私を現行犯逮捕することは違法です。」 現実ここで、こう毅然と言うことは大切です。しかし、駅員は、そんな法律を遵守するべきか、目の前の女性にイイカッコするかどうか、どちらをとるかはわかりません。ここに、男性の、「こいつ痴漢だ」やったれやったれのタイプのひとが加勢されると、駅員に連れて行かれることになります。駅員に連れて行かれたあとに、有罪ベルトコンベアに乗ることを、あまり意識していないひとも多いのです。 大事なのは、あやしいひとに思われないようにする ということです。 ※刑訴法第217条[軽微事件と現行犯逮捕] 三十万円(刑法、暴力行為等処罰に関する法律及び経済関係罰則の整備に関する 法律の罪以外の罪については、当分の間、二万円)以下の罰金、拘留又は科料に当たる 罪の現行犯については、犯人の住居若しくは氏名が明らかでない場合又は犯人が逃亡する おそれがある場合に限り、第二百十三条から前条までの規定を適用する。 (身元を明らかにしている人間は現行犯逮捕できない。) ★駅員「いいから、話を聞くだけですから来て下さい!」 ○貴方「それは任意ですよね?でしたらお断りします。失礼!」 ★駅員「ちょ、ちょっと!(引き止める)」 ○貴方「どうしても連れて行くというのであれば、現行犯逮捕をしているという事になりますが、 刑事訴訟法 217条を無視して現行犯逮捕するんですか?アナタとこの女性(痴漢恐喝女)が 刑法 220 条の逮捕監禁罪に問われますよ?」 ※刑法 220 条[逮捕監禁罪] 不法に人を逮捕又は監禁したる者は3ヶ月以上5年以下の懲役に処す。 (開放を拒んだり、力づくで事務室に連れて行く事はできない。) ・・・・・それでも、むりやり駅員室に連れて行かれた。 (しかし、この時点で上記2法2条に違反しておりアウト!民事での勝利は確定しました。) 現実 ここで、現行犯逮捕になることはありえます。現行犯逮捕されれば、刑事での有罪はほとんど確定です。確定したら、民事なんて、ムリです。むしろ、被害者からの民事訴訟が待っているだけです。 すると、鉄道警察が飛んできて尋問される。さて、最初が肝心です! 「黙秘します。」 「当番弁護士を呼んでください」 これをいきなり言ってはいけません。 警官が「あなたには黙秘権が有る」「必要ならば弁護士を呼んでもいい」 と最初に言わなかったら…またもアウト!なんです 現実 とりあえず、早く当番弁護士や、可能なら友人など第三者を早くからめることです。待っていると、警察が携帯をとりあげて、外部との連絡を絶つことがあります。たとえ、それが違法でも、すっとぼけますから。証拠がなければ、すっとぼけます。ICレコーダに録音していても、とりあげられて、消去されることもありえます。 警察は結果(あなたが有罪になること)オーライなら、なんでも許されると思っていますし、警察が守られていることも知っています。 『それでもボクはやってない』という映画(実話)がありましたが 裁判で徹底的に戦って、勝てるケースもあります。 この映画は1審でまけます 実話はさんざん時間をかけてぼろぼろになった状態でなんとか無罪になったものの という程度の得たもので 失ったものははかりしれないです 裁判で勝てるのはまれです 警察は証拠なしでも立件して、その仲間の裁判官が有罪にします。 何故これだけは証拠が要らないんでしょうかですが、 女性の証言が証拠とされ、かつ、裁判官が感じたことが「心証」になります ttp //plaza.rakuten.co.jp/ryuuchijyononaka/diary/201111180007/ ここに対応書いてあります
https://w.atwiki.jp/rakirowa/pages/172.html
GHOST IN THE SHELL ◆BOMB.pP2l. 「ネットは広大だわ……」 最低限の明かりしかない薄暗い部屋の中でその少女は小さな口からそれをぽつりと漏らす。 彼女の目の前にはその綺麗な顔を照らす四角い光源があり、それは目まぐるしく色を変え幾多もの情報を照らし出していた。 此処と此処でない場所。今と今ではない時間。変化するものと不変のものとを繋ぐ虹色の窓。 それは、簡単に言えばPCのディスプレイであり、その先に繋がるネットワークである。 箱と形容してもいいほどの狭い空間の中にキーを叩く音が木霊する。 背中に黒髪を流すセーラー服の少女。そうとしか見えない一つの対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。 一言で表せばアンドロイド。朝倉涼子と呼ばれる彼女は今、そのディスプレイを見て――…… 「長門さん……長門さん……ハァハァ……ハァハァ……」 ――口からよだれをたらしていた。 ☆ ☆ ☆ 「――いっけない。私としたことがこんな時間になるまで」 学園から出発した直後。 通りの表に一軒のネカフェを発見し、早速ハッキングでもして主催者打倒に役立つ情報でも得ようとした彼女ではあったが、 いっぱしの宇宙人が数時間を使ってどれだけの成果を上げられたかというと―― 「とりあえず、集めた画像はCDに焼いておこうっと」 一枚のCD内に収まる程度の画像データのみであった。 その内容は”長門フォルダ”と”長門×朝倉”フォルダに分類され……まぁ、中身はお察しの通りである。 もしここに彼女の愛する長門有希がいたならば、所詮バックアップはバックアップと言われたかもしれない。 中の人が同じあの小生意気な少女がいれば、この馬鹿野郎とも言われたであろう。 「ハッキングを防ごうとホームページに萌え画像検索エンジンを設定しておくなんて、これは主催側の施した罠ね」 全くそんな訳がなく。ほとほと呆れ返るような言い訳にもならない言い訳をでっち上げて彼女は失態をごまかす。 時間を確認すれば、そろそろ外では明るくなりはじめている頃だろう。 しかしまともに仕事をしていなかったことはともかくとして、 それだけの時間を用いておきながら彼女がCD一枚に納まる程度の画像しか得られなかったのは何故だろうか? 「……あぁ、でも……長門さんのこんな姿を見たら……ハァハァ、ハァハァ……」 こういうことだった。 この馬鹿野郎ときたら、気に入ったものを見つけるたんびに以下検閲であり、もう本当に馬鹿野郎だな。この馬鹿。 毎度毎度こんな有様だからどこでもヨゴレ扱いなのである。全く、困った眉毛だよ。 今回登場することができなかったあのワカメもきっとどこかでせせら笑っていることだろうさ。 ☆ ☆ ☆ 「――けど、案の定。この世界には私達関係者以外は存在しないようね」 とはいえ、底なしの馬鹿野郎だとしても与えられたスペックがある以上、彼女は無能というわけでもない。 処理能力のほとんどを長門画像への反応に使っていたが、辛うじて残った部分で真っ当な考察も行っていた。 「恐らくは、このバトルロワイアルが始まってよりこのネット上には一切の人間の手による更新がなされていない……」 そう、彼女が某大手掲示板でどれだけ麻呂AAを張ってもZIPはもらえず――って馬鹿! ……まぁ、手段や経緯はともかくとして結論としては、ある時間より一切の人類がこの世界より消失したと判明した。 空虚の市街や施設。生活の跡も新しく、時が途切れたかの様に残されたどこまでも無人の世界。 バトロワとしてはお約束ではあるが、それが全世界規模で起こっていると確認できたのは一つの成果とも言える。 「するつもりはなかったけど、ネットを通じて外部勢力に助けを……というのは簡単にはいかないようね」 CDに情報が書き込まれるシュルシュルという音を聞きながら朝倉涼子はふむ、と唸る。 ネットそのものが使えたのは幸運だったと言えるが、しかし併せて行っていた探査においても主催の手掛りは掴めていなかった。 長門画像で発電してる脳裏の片隅でそんなことやってのけるのだから、今更ながらにハイスペックな彼女ではあるが、 しかし実質的な成果は無いに等しく焼き終わったCDを後生大事に抱える様を見れば……やっぱり馬鹿野郎だな。 「主催者達は監視にしろ首輪の探知にしろ、それ専用の電波か別の手段を用いている……か」 結局、解ったことと言えば当たり前のことだけ。 勿論それらが当たり前のことだとしても、明らかにするだけで一つの成果とは言えるのだが、物足りないのも事実だ。 もっとも、こんな初っ端から当たりが引けるわけも無いのだが、 しかし生還を一度成功させた者の一人としては鮮やかにそれを成し万雷の拍手を、何よりも長門よりの(ryと朝倉は思っていた。 「こんなことなら首輪の解析から始めた方がよかったかしら……って、あれ?」 何かに気付いたのか、朝倉は犬の様にくんくんと鼻を鳴らす。 そしてPCの電源を落とすと、鞄を持ってブースの一つから通路へと飛び出した。 「くんくん……くんくん……匂うわ。すぐ近く……くんくん……」 空気中に漂うある特定の因子。それを匂いとして感知する能力を彼女は持っている。 それは――”みのりん因子” あけっぴろげに言えば、長門有希の”中の人”である茅原実里という要素を匂いとして感知できるのである。 尤もあくまで中の人の匂いであるから、それが長門有希本人でない場合もあるが。 「……くんくん……ハァハァ……いけない、また興奮してきたわ……くんくん……」 まぁ、その場合はその場合ということで、朝倉涼子はいそいそとネカフェの出口を潜り匂いの元へと急いだのであった。 【E-3/ネットカフェ/1日目-早朝】 【朝倉涼子@テラカオスバトルロワイヤル】 [状態]:健康 [装備]:鉈@現実 [持物]:デイパック、基本支給品一式、ニアデスハピネス@漫画ロワ、長門画像CD [方針/行動] 基本方針:殺し合いからの脱出。 0:くんくん……、匂いの元へと急ぐ。 1:知り合いとの合流。(長門との合流を最優先) [備考] ※カオスロワ5th生還後からの参戦。生還後からまだあまり経っていないものと思われる。 ※自分の情報操作力について何らかの制限がかかっていると気付いています。 ※朝倉涼子が反応した中の人の匂いの発生源は「岩崎みなみ」です。 【長門画像CD@現地調達】 朝倉涼子がネカフェ内でハァハァしながら集めた萌え画像等々が記憶されているCD。 画像は「長門フォルダ」と「長門×朝倉フォルダ」に分けて収録されている。 058:男の戦い 投下順 060:誰かが死ぬのが怖いのか? 058:男の戦い 時系列順 060:誰かが死ぬのが怖いのか? 007:アンドロイドvsホムンクルス 朝倉涼子 092:紅 kure-nai
https://w.atwiki.jp/ln_alter2/pages/172.html
◆olM0sKt.GA氏 投下した作品 No. タイトル 登場人物 068 みことマーダラー 御坂美琴、零崎人識 092 行き遭ってしまった 紫木一姫、シャナ、木下秀吉 095 とある神について 古泉一樹 099 冷たい校舎 姫路瑞希 133 「つまらない話ですよ」と僕は言う(上)「つまらない話ですよ」と僕は言う(下) キョン、御坂美琴、古泉一樹、トレイズ、師匠、朝倉涼子、浅上藤乃 156 forever blue (前編)forever blue (後編) 坂井悠二、水前寺邦博、白井黒子、ティー、浅羽直之伊里野加奈、相良宗介、リリア、シャナ、島田美波 登場キャラ 2回 古泉一樹、御坂美琴、シャナ 1回 浅上藤乃、朝倉涼子、木下秀吉、キョン、師匠、、トレイズ、零崎人識、姫路瑞希、紫木一姫、坂井悠二、水前寺邦博、白井黒子、ティー、浅羽直之、伊里野加奈、相良宗介、リリア、島田美波 コメント欄 パート分けが上手で読んで手とてもワクワクするお方。第133話ではキョンと古泉の会話が非常にらしくてとてもよかった -- 名無しさん (2010-01-29 05 04 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tekiyakusaikyou/pages/1965.html
【作品名】うーさーとその日暮らし夢幻編 【ジャンル】アニメ 【名前】謎の仮面の剣士(CV:岸田メル) 【属性】イラストレーター 【大きさ】成人男性並 【攻撃力】【防御力】【素早さ】フランベルジュとバスターソードを装備した謎の仮面の剣士並 両手に持った剣を残像が見える速度で振り回せる程度の技量はある 【特殊能力】すごくかわいいイラストが描ける 【長所】まるで物語に出てくる騎士様みたい 【短所】Q:かわいい女の子を描くコツは何ですか? A:変態になってください。 【備考】うーさーのその日暮らし夢幻編10話にてうーさーとバトル 特に明言されていないのでフランベルジュとバスターソードは本物として扱う 参戦 vol.97 vol.99 266 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2015/12/26(土) 06 08 06.88 ID fwUMkG61 [2/7] 265 確かに一理あるな それなら折衷案ってわけじゃないけど基本は2考察1一人で考察期間開始から一か月経過しても 考察期間解除されなかったら1考察一人にするってのはどう? あとあんま考察の議論ばっかしてないで考察減らしたいなら考察しろって言われそうなんで考察 岸田メルもとい謎の仮面の剣士 考察 ○ しんじ 普通の不良くらいの攻防だし武器振り回してれば勝てるか × バリグザー 先手ねじ伏せられて負け・・・なんだが2Mの軍人のブラパンがプーチンの下だしこいつもうちょっと上行けるべ ○ 朝倉涼子 先手で両手に持ってる武器振り回しまくれば勝てるか。 × ルイジーニョ サッカーボール当てられて気絶負け × レナ 向こう戦闘描写あるぶんちときついか 武器の差そこまでなさそうだし? × カイゼル サッカーボール当てられて負け × 大年寺三郎太 地味に包丁でのぶった切りが強い負け バリグザー 再考察 ○ 朝倉涼子 素早さ的に先手取れるだろうしねじ伏せて勝てる ○ ルイジーニョ 同上 ○ レナ 防御高いがこれくらいならいけるか? ○ カイゼル・フォン 先手とってねじ伏せて勝てるか ○ 大年寺三郎太 防御力そこそこ高そうだが二階から飛び降りて平気くらいなら軍人の攻撃力でいけるか ○ 覇王院我王 先手とって勝ち ○ ゼブラヘッド 先手とって勝ち ○ エアーマン 同上 × ブラパン 向こうのが体格がいい負け 問題ないかな ブラパンティー大佐>バリグザー>エアーマン>....ルイジーニョ 謎の仮面の剣士 朝倉涼子
https://w.atwiki.jp/nanbokuminami/pages/4.html
痴漢多発電車で検索してね ↓↓↓↓痴漢多発電車 痴漢多発電車あらすじ 「前はどんなふうに触られたんだ?」以前電車で痴漢にあった女子校生みつき。その時たまたま乗り合わせていたおじさんが、こっそりと現場を撮影していた。その写真で脅されたみつきは、再び電車で痴漢をされる事に… 「痴漢多発電車」で検索してね ↓↓↓↓痴漢多発電車 痴漢多発電車の他の面白い漫画 淫乱!人妻パラダイス 妻好きのあなたに送る珠玉の人妻パラダイス短編集!色々なシチュエーションであなたを魅了する素敵な人妻達。 その手練と豊満な巨乳をご照覧あれ! 「淫乱!人妻パラダイス」で検索してね ↓↓↓↓淫乱!人妻パラダイス 妹は俺に恋をする 暇つぶしで観てたAVに、同じクラスの女が出演していた。 普段マジメなアイツが……。 ムラムラしたオレはその女を呼び出して言った。 「やらせろよ」。 秘密を知られた負い目がある割に毅然とした態度の彼女だったが、イジられる内にパンツが湿ってきて……。 「妹は俺に恋をする」で検索してね ↓↓↓↓妹は俺に恋をする 隣人・バリュー 仕切りの向こうに全裸の美少女が!?ワーキングプアのネカフェ難民の彼の「隣」に、美少女が住みついた!美味しいご飯をご馳走したら、密室で美味しいお礼をしてもらわなくちゃね…!?超カゲキなラブH読み切り。 「隣人・バリュー」で検索してね ↓↓↓↓隣人・バリュー 義妹熱愛領域 繭菓、美咲、瑞希、水萌というかわいい妹たちが、それぞれの義理の兄を自分の肉体を囮にして、本人たちも気が付かないものの、女としての情欲を満足させていくのです。 しかしまだ、お医者さんごっこのような幼い欲情ですからかえって二人共、興奮が異常に昂まり凄い快感との一体感が訪れるんですね。 ダメっ!って言えば、お兄ちゃんだから止めてくれる、だから色んなやらしいことを試しながら、恋と性欲が実は同じものなんだとこっそり恋愛の神様が教えてくれる。 だから、かなり大胆に欲望に身を任せても、お兄ちゃんは妹の人間性を否定しないのが分かっているからきゅーとくる快楽にのめり込める。 皆さん!義兄なんか滅多にお目に掛かれないから、なんなら4人の妹たちにじっくり感情移入してみたらどうですか・・・。 人気作家の志乃武丹英がプチ禁断症状にフォーカスしてお贈りするゾクっとする一瞬です!! 「義妹熱愛領域」で検索してね ↓↓↓↓義妹熱愛領域 妹が処女じゃないなんて!!~うちの父が性のフライング~ 「服を脱ぎなさい。 汚れていないか確かめてやる」父は、亡き母の名を呼びながらワタシを汚す──何度も何度も貪欲に…。 そして、処女に異常な執着を燃やす兄まで…!?ある日突然崩壊した、親子3人の日常…。 父と兄の歪んだ愛が、妹を絶望に突き落とす!! 「妹が処女じゃないなんて!!~うちの父が性のフライング~」で検索してね ↓↓↓↓妹が処女じゃないなんて!!~うちの父が性のフライング~
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/206.html
【07 12】 朝倉涼子の笑い声で起床。まだ眠い。 顔を洗う。 【07 22】 朝からカレーを食べる。 胃が重い。イヤになる。 「学校に行っておいで」 主流派の言葉だ。 うるさいんだよ。わたしは人間じゃないただのインターフェイスなんだよ。 「気を付けて!」 うるせぇんだよ、この穏健派が。 【07 35】 ダルい学校へ出発。 庭ではうるせぇ急進派がわめいている。殺すぞ。 【07 43】 「助けて~!」 朝比奈みくるが叫んでいる。 わたしにどうしろっていうんだよ。 【07 50】 みくる救出。 痴漢に襲われたらしい。 うだつの上がらない奴だ。 【08 03】 今日は曇りだ。 気分が盛り上がらない。 早くマンションへ帰りたい。 【08 14】 朝倉がニヤニヤしている。 【08 16】 学校到着。 【09 45】 お腹がすいた。 弁当のカレーを食べる。 また胃がもたれる。 【10 35】 みんなで談笑。 朝倉の笑い声にみんながいらつく。 【11 37】 0円スマイル男 登場。 【11 38】 「長門さん、少しお話が」 相変わらずのにやけ顔だ。 「そう」 本当はどうでもいい。 カレー食べたい。 【11 39】 ニヤケ男と涼宮ハルヒについて話す。 顔が近い。 気持ち悪い。 【11 40】 「何の話?」 朝倉だ。 タイミングが良すぎる。 どこから見ていたんだ? 【11 41】 「お邪魔しちゃったかしら?」 何か勘違いしている。 朝倉がニヤニヤしている。 【11 42】 「ではそのようにお願いします」 知らん。 「わかった」 3歩で忘れる。 【12 30】 文芸部室でカレーを食べる。 官能小説を読む。 朝倉がニヤニヤしてこっちを見ている。 いやがらせか? 殺すか? 【12 50】 仮眠。 【13 20】 起床。 キョンに襲われる。 「だ、誰か助け…!」 こんな姿見せれない。 【15 20】 授業終了。 【17 21】 部室で官能小説を読む。 涼宮ハルヒが遅すぎる。 【17 30】 朝倉がニヤニヤしている。 【18 00】 本を閉じる。 皆帰り仕度を始める。 わたしは鳩時計か。 【18 30】 朝倉がニヤニヤしてこっちを見ている。 殺すか?
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1247.html
Report.11 涼宮ハルヒの遭遇 SOS団集団下校。それは何も変わらない、いつもの光景だった。 「あれっ!?」 涼宮ハルヒは驚き、声を上げた。 「どないしたんや、ハルヒ。」 【どうしたんだ、ハルヒ。】 『彼』が問い掛ける。 「ほら、あそこ、踏み切りの向こう。あそこにおるの、朝倉違(ちゃ)う!?」 【ほら、あそこ、踏み切りの向こう。あそこにいるの、朝倉じゃない!?】 「何(なん)やと!?」 【何(なん)だと!?】 『彼』は驚愕した表情で彼女の指す方向を見た。しかし、その視線はちょうど走ってきた電車に阻まれる。電車が通り過ぎると、そこには誰もいなかった。 「見間違いか、他人の空似と違(ちゃ)うか?」 【見間違いか、他人の空似じゃないか?】 「いや、あれは間違いない!」 こうして、翌日の不思議探索ツアーは、『朝倉涼子の捜索』に決定した。ここでも彼女の力は遺憾なく発揮され、捜索開始から二時間後、わたし達は求める者に遭遇した。 ……朝倉涼子が、そこにいた。 「朝倉っ!」 ハルヒが声を掛けた。『朝倉』と呼ばれた少女は、びくりと身体を震わせて、声の元に身体を向けた。 「あんた、朝倉涼子と違う?」 【あんた、朝倉涼子じゃない?】 「え、は、はい、そうですけど……」 「やっぱりー! 久しぶりやな~、元気してた?」 【やっぱりー! 久しぶりね~、元気にしてた?】 「え? え?」 『朝倉』と呼ばれた少女は、目を丸くして戸惑っている。 「あ、あの……話が見えへんのですけど……」 【あ、あの……話が見えないんですけど……】 「ひどいな~元クラスメイトにそれはないん違(ちゃ)う?」 【ひどいな~元クラスメイトにそれはないんじゃない?】 「えっと……あの、あなた達は誰……ですか……?」 今度はハルヒが困惑する番だった。 「誰……って。あたしは元、北高の1年5組、涼宮ハルヒ。で、こっちが同じく元、北高1年5組のキョン。覚えてへんの?」 【誰……って。あたしは元、北高の1年5組、涼宮ハルヒ。で、こっちが同じく元、北高1年5組のキョン。覚えてないの?】 「覚えてへんって言うか……そもそも『北高』って一体……?」 【覚えてないって言うか……そもそも『北高』って一体……?】 『彼』の紹介があだ名であることについては、本人から以外には誰からも指摘の声は上がらなかった。 「あんた、『朝倉涼子』やんな?」 【あんた、『朝倉涼子』よね?】 「え? ええ、『朝倉涼子』ですけど……」 「涼子ー! 何してんのー?」 【涼子ー! 何してるのー?】 その時、『朝倉涼子』に声が掛けられた。声の主を見て、SOS団一同は固まった。 「あ……有希……」 『朝倉涼子』は、声の主を見て、安堵した声を漏らした。 ……長門有希が、そこにいた。 「どしたん? なんかいっぱい人がおるけど。涼子の知り合い?」 【どしたの? なんかいっぱい人がいるけど。涼子の知り合い?】 『涼子』と呼ばれた彼女は、ふるふると、首を横に振った。 「えっと……全然知らん人達……」 【えっと……全然知らない人達……】 それを聞くと、『有希』と呼ばれた彼女はハルヒに向かって言った。 「えーと、どちらさんか知らへんけど、あんまりこの娘を怖がらさんとってくれる? ナンパやカツアゲにしちゃ男女比率おかしいけど、本人はあんたらのこと知らへん言(ゆ)うてるし。」 【えーと、どちらさんか知らないけど、あんまりこの娘を怖がらさないでくれる? ナンパやカツアゲにしちゃ男女比率おかしいけど、本人はあんたらのこと知らないって言ってるし。】 『有希』は『涼子』をかばうように一歩前へ出ると、続けた。 「もしご不満やったら、わたしが相手になるし。」 【もしご不満なら、わたしが相手になるわ。】 彼女は意志の強そうな眼で、涼宮ハルヒを見据えていた。 「あ、あの……有希。」 「なに?」 『有希』は軽く振り向いて『涼子』の声に答えた。 「わたしは知らへんねんけど、その人、わたしの名前知ってるみたいやねん。それに……」 【わたしは知らないんだけど、その人、わたしの名前知ってるみたいなの。それに……】 そう言って視線をあるところに向ける。 「あんたが知らんのに、相手が名前知ってるなんて、ますます怪し……」 【あんたが知らないのに、相手が名前知ってるなんて、ますます怪し……】 答えつつ、『涼子』の視線を辿った『有希』は、途中で声を失った。視線の先にいるのは、わたし。すなわち『長門有希』。 ……彼女にそっくりな少女が、そこにいた。 『…………』 全世界が停止したかと思われた。沈黙がその場を支配する。 「……つかぬことを伺うけど。」 最初に口を開いたのは、ハルヒだった。『有希』と呼ばれた少女に問い掛ける。 「……なに?」 「あんたは……『長門有希』?」 「そうやけど……何(なん)であんたがわたしの名前知ってんの? それに……」 【そうだけど……何(なん)であんたがわたしの名前知ってるの? それに……】 「ああ、皆まで言わんといて。何が言いたいか、大体分かるから。それにしても奇遇やねぇ。この娘は……」 【ああ、皆まで言わないで。何が言いたいか、大体分かるから。それにしても奇遇よねぇ。この娘は……】 ハルヒはぎこちなく、顔ごとわたしに視線を向けた。 「長門有希。」 わたしはいつも通りの平坦な声で答えた。再びその場を沈黙が支配した。 「これはこれは、えらい光景ですなー……」 【これはこれは、すごい光景ですね……】 古泉一樹が、引き攣った笑顔で言葉を漏らす。わたし達は、再び真っ先に沈黙の状態異常から回復したハルヒの提案により、近くの喫茶店に入っていた。 わたしと『長門有希』、『彼』と古泉一樹と朝比奈みくる、ハルヒと『朝倉涼子』に分かれ、卓の三辺に座っている。 そう。卓の一辺には、まったく同じ外見を持った二人が並んで座っている。そしてその二人は、赤の他人。 「世の中には似てる人が三人いるって言うけど……」 ハルヒは、まじまじと、わたし達を見比べている。 「うーん、不思議な気分やわ。自分の顔が近くにあるって。」 【うーん、不思議な気分だわ。自分の顔が近くにあるって。】 『有希』は、鏡片手に、わたしと自分の顔を見比べている。 「……名前まで同じなんて、すごい偶然ですね……」 『涼子』は、おずおずと感想を述べた。 「今この場におらへんけど、あたしの知ってる人も、あんたとよぉ似とぉし、名前も同じやねんで。最初に声掛けたときは、絶対本人やと思(おも)たもん。」 【今この場にいないけど、あたしの知ってる人も、あんたとよく似てるし、名前も同じなのよ。最初に声掛けたときは、絶対本人だと思ったもん。】 と、ハルヒは『涼子』に言った。 「それで、あんた達はどういう関係なん?」 【それで、あんた達はどういう関係なの?】 「わたし達は、従姉妹。」 ハルヒの問いに『有希』が答える。 「今日はちょっと親戚の集まりがあって、この辺りに来てたんやけど。まさかこんな出会いがあるとは思わんかったわ。」 【今日はちょっと親戚の集まりがあって、この辺りに来てたんだけど。まさかこんな出会いがあるとは思わなかったわ。】 ふに。 ふにふにふに。 『有希』は、わたしの胸を一掴みし、それから自分の胸を掴みながら言った。 「胸の大きさまで同じって……」 「ちょ、ちょっと!? あんた女のくせに、なに女の子の胸揉んどぉ!?」 (あたしの有希に、なに手ぇ出しとぉ!!) 【ちょ、ちょっと!? あんた女のくせに、なに女の子の胸揉んでんの!?】 《あたしの有希に、なに手出してんのよ!!》 あなたがそれを言うのですか、ハルヒさん。 もしわたしが『彼』だったら、そんなツッコミをしていただろう。なお、括弧書き内はわたしが補足した。 「ええやん、女同士なんやし。気にしたらあかん。それにしてもあんたは無表情やなー。」 【良いじゃない、女同士なんだし。気にしちゃだめよ。それにしてもあんたは無表情ねー。】 『有希』は、わたしの口に指をつっこんで横に広げたり、眉尻を下げさせたりして遊んでいる。 (あの娘は長門にそっくりやけど、怖いもの知らず……ある意味ハルヒっぽいな……) 《あの娘は長門にそっくりだけど、怖いもの知らず……ある意味ハルヒっぽいな……》 (ええ、そのようで。) 『彼』と古泉一樹は、小声で会話している。 「それにしても、こんな近所に、そっくりな娘がおるとは思わんかった。引越ししてへんかったら、もっと早(はよ)会えたんかな?」 【それにしても、こんな近所に、そっくりな娘がいるとは思わなかった。引越ししてなかったら、もっと早く会えたのかな?】 「前は近くに住んでたん?」 【前は近くに住んでたの?】 「今は大阪に住んでるけど、四年前までは、宝塚におってん。ほんで涼子が西宮やったから、時々遊びに行っとってんわ。同い年やし。」 【今は大阪に住んでるけど、四年前までは、宝塚にいたの。それで涼子が西宮だったから、時々遊びに行ってたのよ。同い年だし。】 「ふーん。で、涼子ちゃんは、どこ住んどぉ?」 【ふーん。で、涼子ちゃんは、どこ住んでるの?】 「あ、わたしも、今は大阪に住んでます。有希の近所。四年前に引越しました。」 「あー、あと一年ほど早(は)よ会(お)うてれば、もっとおもろい光景が見られたのになー……さっきも言(ゆ)うたけど、あんたにそっくりの同姓同名の娘が、同級生におってん。急に外国……カナダへ転校してしもてんけど。」 【あー、あと一年ほど早く会ってれば、もっと面白い光景が見られたのになー……さっきも言ったけど、あんたにそっくりの同姓同名の娘が、同級生にいたのよ。急に外国……カナダへ転校してしまったんだけど。】 「そんなによぉ似てるんですか?」 【そんなによく似てるんですか?】 「もう似てるなんてレベル違(ちゃ)うで! 同じ人間のコピーかと思うくらいそっくりやねん! 雰囲気とか……ああ、あと声も一緒やわ。」 【もう似てるなんてレベルじゃないわ! 同じ人間のコピーかと思うくらいそっくりなの! 雰囲気とか……ああ、あと声も一緒だわ。】 「……わたしも、よく似ているの。」 『有希』は、平坦な声で話した。 「!? すご! 喋り方を合わしたら同じ声や!!」 【!? すご! 喋り方を合わせたら同じ声だ!!】 「……そう。でもわたしは、彼女の声をほとんど聞いていない。」 『有希』はわたしのモノマネをしている。そっくり。 「わたしの声は、もっと高いと思われる……くくく、ははは、あーっはっはっは!」 『有希』は声を上げて笑い出した。 「あかん、おもろすぎる! ツボにハマってしもた! わたしが無表情やったら、こんな顔なんやな。そんな顔で、わたしのいつもの声で喋るとこ想像したら……ぶはははは! あかん、止まらへん!」 【だめ、面白過ぎる! ツボにハマっちゃった! わたしが無表情だったら、こんな顔なのね。そんな顔で、わたしのいつもの声で喋るとこ想像したら……ぶはははは! だめ、止まらない!】 「くくく……た、確かに、あんたのさっきの声で有希が喋るとこなんて、想像つかへんわ!」 【くくく……た、確かに、あんたのさっきの声で有希が喋るとこなんて、想像つかないわ!】 ハルヒと『有希』は、腹を抱えて大笑いしている。 朝比奈みくる、古泉一樹、そして『彼』は、三人とも明後日の方向を向いている。 しかしわたしには分かる。三人とも肩が震えている。どう見ても笑いを堪えている。三人とも、わたしが『有希』の声色を使うところを想像しているらしい。 ……朝比奈みくるは、先日の実験で、そんなわたしの声も知っているはず。それでも笑えるのだろうか。よく分からない。 そしてわたしの記憶領域にある試論が展開された。ハルヒが言うように、今目の前にいる『長門有希』の声で話すこと。 これは、元々このインターフェイスが持っている声色でもあるので、何の難しいこともない。そして、涼宮ハルヒの退屈を紛らわせるのにちょうど良いと判断した。 「それはこんな感じ?」 わたしは、ある程度抑揚をつけて『長門有希』の声色で話した。表情はそのままで。 『!?』 わたし以外の全員が絶句した。 「ゆ、有希……」 ハルヒが恐る恐る言った。 「あんた……無表情でその声は……ユニーク……」 わたしの台詞を取られた。 よく知る人物によく似た姿かたちで、かつ同姓同名である人物との遭遇は、ハルヒの好奇心を大いに満足させた。特に『長門有希』については、同じ姿の人物が二人並んでいることもあって、しきりに二人を見比べては目を輝かせる姿が見られた。 その後も他愛もない話に花を咲かせ、主にわたしが『有希』とハルヒに玩具にされながら、にぎやかな時間を過ごすうち、彼女達が帰る時間となった。 「今日はすごくおもろい日やった!」 【今日はすごく面白い日だった!】 『有希』はやや興奮気味に、今日の感想を述べた。 「あんまり長いこと家(うち)を空けてると、みんなが心配するし、もうそろそろ帰るわ。」 【余り長い間家(うち)を空けてると、みんなが心配するし、もうそろそろ帰るわ。】 「名残惜しいけど、しゃーないな。」 【名残惜しいけど、仕方ないわね。】 ハルヒと彼女達は、連絡先を交換していた。 「そんなに遠く離れてるわけでもないし、また今度会えたらええですね。」 【そんなに遠く離れてるわけでもないし、また今度会えたら良いですね。】 『涼子』が言った。彼女もとても楽しそうに見えた。 「そやね。有希! って、やっぱり自分と同じ名前呼ぶんは変な気分やな……また今度、遊ぼな!」 【そうね。有希! って、やっぱり自分と同じ名前呼ぶのは変な気分ね……また今度、遊ぼうね!】 「……また、今度。」 わたしは平坦な声で答える。 「ふふふ。今度はカラオケで『有希』ちゃんと有希のデュエットとかしたら面白そうやね。ダブルヘッダーならぬ、ダブルユッキーで。」 【ふふふ。今度はカラオケで『有希』ちゃんと有希のデュエットとかしたら面白そうよね。ダブルヘッダーならぬ、ダブルユッキーで。】 『涼子』はそう言って微笑んだ。 「わたしに似てるっていう、もう一人の『朝倉涼子』さんにも、会(お)うてみたかったなあ。」 【わたしに似てるっていう、もう一人の『朝倉涼子』さんにも、会ってみたかったなあ。】 「そういえばあいつ、急に転校したあと、手紙の一つも遣さへんねんで? たまにはひょっこり一時帰国でもして、顔出したらええのに。」 【そういえばあいつ、急に転校したあと、手紙の一つも遣さないのよ? たまにはひょっこり一時帰国でもして、顔出したら良いのに。】 ハルヒは『涼子』を抱きかかえ、頭を撫でながら言った。 「何(なん)かね、ほんま漠然としてるんやけど、何となく、あいつとはまた会えるような気がすんねん。」 【何(なん)かね、ほんと漠然としてるんだけど、何となく、あいつとはまた会えるような気がするのよ。】 ハルヒに頭を撫でられている間、『涼子』は頬を朱に染め、目を細めていた。 「ほな、また今度! ……ほな、行こか、涼子。」 【じゃあ、また今度! ……じゃ、行こうか、涼子。】 「うん。皆さんもお元気で。もう一人の『朝倉涼子』さんにもよろしく……って言(ゆ)うても、おらへんのか。」 【うん。皆さんもお元気で。もう一人の『朝倉涼子』さんにもよろしく……って言っても、いないのか。】 こうして、彼女達は去って行った。 わたしたちの出自を整理する。 わたし達、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイスは、身体を構成する際、外見は実在する人間を基にしている。端末により若干の改変を行う場合もあるが、基本的には基の人間の姿かたちをそのまま使用している。 もちろん、涼宮ハルヒの身辺に配置されるに当たって支障とならないよう、涼宮ハルヒとは物理的又は時間的に遠くに存在する人間の情報を利用する。 実は端末の開発初期段階では、それまでの基本的な観察結果を基に、全く新規に端末の外見を構成する予定だった。 しかし、計画は頓挫した。いざ実際に作成し、現場に投入してみると、様々な問題が発生した。その時の騒動は情報操作によって、人間の歴史からは完全に消え去っているが、それは凄まじいものだった。人間の世界に存在するもので例えると、『3DCGによって製作されたヴァーチャルアイドル』。そのようなものが実際に肉体を持って街を歩けばどうなるか。街は恐慌状態に陥った。 なお、端末の稼動が軌道に乗った時点で行われた追跡調査で、その時に投入された端末の出来は、『ヴァーチャルアイドル』と呼べるほどの品質ですらなかったことが判明した。情報統合思念体の一部では、人間の言葉になぞらえてその時の試作端末を『モッコス』又は『邪神セイバー』と呼称して揶揄している。言葉の由来は、『フィギュア』と呼ばれる人形の一種で、非常に出来が悪いことで有名になった個体名から。 情報空間においては、仮想も現実も大した区別を必要としない。だから、情報空間に生きる情報生命体である情報統合思念体には、仮想と現実の差が大きな意味を持つ有機生命体の思考に、仮想と現実を踏み越えた外見が大きな影響を及ぼすことは、本質的に理解できなかった。 プロジェクトは暗礁に乗り上げた。どうすればこの状況を打開できるのか。情報統合思念体は、決定的な回答を持ち合わせていなかった。 「人間をそのまま写し取れば良い。」 その時、どこかの派閥が閃いた。 「我々と有機生命体とでは、違いが大き過ぎる。観測初期においては、既存の人間の外見を流用するのが効率的ではないか。」 情報統合思念体の目的は、有機生命体である涼宮ハルヒの観測。これは未知の領域への進出。分からないから理解するために、対象と良く似た構造のインターフェイスを派遣する。しかし、分からないものを作ることはできない。ならば、その最初の一歩はやはり既存のものの流用から始めるしかない。 こうして端末の外見の仕様が固まった。次に問題となったのは、どのような外見を流用するのか。それまでの観測結果によると、対象となる『人間』には、外見的特徴に、いくつかの共通する類型があることが分かっていた。 まず『性別』。これは人間に限らず、多くの有機生命体に見受けられる特徴で、外見だけではなく生命体の増殖にとって重大な意味を持つ特徴。 次に『人種』。これは主に皮膚の色調に代表される大まかな分類。 そして『民族』。同じ人種でも、民族が違うと外見的特徴が変化する。 観測の結果、涼宮ハルヒが生息する地域では、ある人種が圧倒的多数を占める普遍的存在として認識されていた。 そこで端末の外見は、当該対象の生息する地域で圧倒的多数を占める、『日本人』という集合の中から選定されることとなった。 そして涼宮ハルヒの基礎的な観測データを基に、彼女が望む人物像に合致した人間の外見を検索していった。性格は別個に検索し、組み合わせる。こうして彼女が望む性格と外見を持った端末を製作していった。 しかし、最後に難関が待っていた。 彼女に最も近い場所に配置する端末の外見が、見付からなかった。 『見付からない』と表現すると語弊がある。正確には、存在は確認していた。 しかし、彼女の近くに配置するという重要な意味を持つ端末に与えるには余りに彼女に『近い』位置に、その外見を持つ人物は存在した。端末と、端末と同じ姿をした『オリジナル』とが出会ってしまう確率が飛躍的に高くなる。 プロジェクトは再び暗礁に乗り上げた。 「当該対象の移動を確認。『引越し』と呼ばれる現象で間違いない。」 朗報だった。 外見のモデルとするのに最も適した人物が、引越しによって涼宮ハルヒから遠い位置に移動した。それでも隣の『府』と呼ばれる地域に移動しただけなので、若干の不確定要素は残るが、涼宮ハルヒの求める人物像に最も合致する外見を使用することを優先させた。 ――長門有希、承認―― ――朝倉涼子、承認―― こうして、涼宮ハルヒに最も近い位置に配置される端末が生み出された。 長門有希は、隣のクラス、そして文芸部に、朝倉涼子は同じクラス、そして学級委員にそれぞれ配置されることが決定した。SOS団結成の三年前のことだった。 以来、端末と『オリジナル』は、全く接点を持たずに過ごしていった。プロジェクトは順調だった。途中で朝倉涼子が異常動作を起こし、結果、情報統合思念体の許可を受けた長門有希が、朝倉涼子の有機情報連結を解除するというアクシデントもあったが、プロジェクトは概ね目的を達成しつつあった。 しかし、意外な形でわたし達は接点を持った。それが今回の遭遇。これは情報統合思念体にとっても想定外の出来事だった。 情報生命体である情報統合思念体にとっては、『同期』のように未来の出来事を知ることはたやすいはずだが、それでもこの現象は『想定外』だった。その理由は、一端末に過ぎないわたしにはよく分からない。 もしかしたら、情報統合思念体もわたしと同じように、あえて未来と同期しないようにしているのかもしれない。情報統合思念体も、未来に起こる出来事をあらかじめ知りたくはない、と思うことがあるのだろうか。 ←Report.10|目次|Report.12→
https://w.atwiki.jp/rakirowa/pages/167.html
現地調達されたアイテム 朝倉涼子の髪 スカーフの切れ端で束ねられた、掌に収まる程度の量の朝倉涼子の遺髪。 彼女の血が少しこびりついている。 ガソリン 真・長門有希がバイクショップで調達した。 車を動かしたりする原動力。 ガソリン携行缶に入っている、ちなみにポリタンクで持ち運ぶと 消防署からきつく注意される。 きしめん@ニコロワ 相羽シンヤが百貨店で回収してきた食料。 生だと思われる。 業務用マッチ箱 真・長門有希がバイクショップで調達した。 火をつけたりする木がたくさん入っている。 地雷を消したりする……ことが出来るのはAC北斗だけ。 500本近く入っているお得用。 黒いスーツとコート ラッド・ルッソが市街地の中にあった商店より調達した極普通の衣服。 さすがに尻に穴の空いたズボンを履いたままであることは我慢ならなかったらしい。 血液パック 地球破壊爆弾No.V-7と泉こなたが病院の中で見つけた輸血用の血液パック。 吸血鬼にとっての食料になる。 大量のメイド服 前原圭一(やる夫)がホテル内のカフェから調達してきた、そこの制服であるメイド服。 一般的なクラシックスタイルのメイド服で、それを萌えキャラに着せることにより彼の心が満たされる。 遠坂凛の服 6/氏(かがみ)が百貨店内のコスプレグッズ店(COSPA)で調達したコスプレ衣装。 Fateに登場する遠坂凛の衣装で、赤いタートルネックに黒のプリーツスカート、黒のハイニーソックス。 ドライバーセット E-3映画館にてパピヨンが調達した、特殊ネジ対応ドライバーのセット。 これさえあれば携帯電話、PHS、無線機、パソコン、ゲーム機なんでもござれ。ただしネジに限る。 長門画像CD 朝倉涼子がネカフェ内でハァハァしながら集めた萌え画像等々が記憶されているCD。 画像は「長門フォルダ」と「長門×朝倉フォルダ」に分けて収録されている。 長門画像+αCD Dボゥイがネカフェで調達した【長門画像CD@現地調達】 のバックアップCD。 画像フォルダは「長門×朝倉」のみ。 画像の他に、朝倉涼子の一瞬の本気によって収穫された、なんらかのデータも記録されている。 ノートパソコンとバッテリー E-3ネットカフェにてDボゥイが調達した既製品。 パソコンのデスクトップは紅魔館の某妹様。 ハーレー 真・長門有希がバイクショップで調達した。 公式名は「ハーレーダビッドソン」 ターミネーター2でT-800がショットガンぶっ放しながら乗っていたり あぶない刑事シリーズで館ひろしが乗っていたりする。 独特の鼓動感と外観が特徴。 パロロワ衣服詰め合わせ:らき☆ロワ版@書き手ロワ2+らき☆ロワ 南春香が豪華客船から持ち出した衣服セット。 らき☆ロワ参戦作品に関連した衣服が入っている。 ピンクの着物@笑点のピンク 『笑点のピンク@カオスロワ』の着ていた着物。 名前は忘れられてもその着物の色は印象に残るくらい、目立つ代物である。 三つの本 正確には 『Y2J』と言うライトノベル 『週刊ライターズ』と言う雑誌 『ビンス・マクマホン流経済学』と言う新書 なおもちろん全部現実には存在しない。 ヤクルト@ニコロワ 相羽シンヤが百貨店で回収してきた食料その2。 テッカマンへの変身は非常に腹が減るので、他にも様々な食料を回収していると思われる。 ランカのステージ衣装 E-3映画館にて柊つかさが調達した。 映画『劇場版マクロスF~イツワリノウタ ヒメ~』宣伝用の衣装。 リボンとハイソックス付のコスプレフルセット。 ライダースーツ 真・長門有希がバイクショップで調達した。 仮面ライダーは関係ない。 ピッチリしていて首から股上くらいファスナーがある服。 ツナギ状で色はメタリックブラック。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1179.html
「何よ!キョンのバカ!いいわよもう!」 そうまくしたて、涼宮ハルヒは部室を飛び出した。 「ちょ、おい!待てよハルヒ!」 続いてキョンと呼ばれた少年が彼女を追い、部室を出る。 いつもどおり、というには多少の御幣があるかもしれない。 しかしそれは見慣れた日常。 「やれやれですね、ちょっと用事ができたのでお先に失礼します。」 古泉一樹はいつもの表情でそう言い残し、二人の消えた部室の扉をくぐる。 おそらく閉鎖空間。 涼宮ハルヒが生み出した超空間。 彼はそこで彼女の生み出した神人と呼ばれる巨人を退治する。 神人は涼宮ハルヒの精神とリンクしていて、彼女の精神に苛立ちという異常が現れた際に閉鎖空間と共に現れる。 「あのー、私も、もう今日は帰りますね。」 遠慮しがちに朝比奈みくるは私を見て言った。 返事を待っているのだろうか。 数秒の沈黙が場を支配する。 そう。 私はそう述べると、朝比奈みくるは少し安堵の表情を浮かべ、席を立つ。 誰も居なくなった部室。 私だけしかココにいなかった数週間を思い出した。 なぜ? 私は思考を止める。 なぜ今あの時のことを思い出したのだろう。 停止した思考、まるで時が止まったかのような静寂。 窓の外に目をやると、いつもどおりの空が広がっていた。 本を読もう。 そう思い、先程まで読んでいた書物に目を戻す。 字の一つ一つに思考を合わせる。 世界が揺れ、私は書物に刻まれた著者の思考と一体化する。 夢。 異世界。 冒険。 この時間が一番気に入っている。 私はこの時間、物語の主人公になる。 私はこの時間を好む。 好む。 好む、筈なのに。 エラー。 なぜ?何故? 書物に目を戻しても、もう思考に入り込むことができなかった。 頭の隅が重い。 それは、人が言う、感情。 私にもわずかだが感情が持たされている。 でも普段はそれを重要視することなどない。 朝倉涼子のように感情に身を任せることなど、しない。 絶対に。 本当に? まるで心臓をつかまれているように。 私を取り込んでいく感情。 これは、何。 これはなにこれはなにこれはなにこれはなにこれはなに 落ち着いて。 私は必死に理性の糸を手繰る。 まるで濁流の中で蜘蛛の糸を紡ぐ感覚。 私は思考をめぐらせる。 思考することで感情を押しとどめる。 恐怖。 私は恐怖しているのだろうか。 だとしたら何に。 そんなもの知らない、私は私。 ただのヒューマノイドインターフェイス 「それは、逃げよ?」 幻覚。 そう、それは幻覚。 私の中の朝倉涼子が呟く。 「自分に、素直になりなさい?」 イヤ。 「なんで?」 朝倉は寂しそうに尋ねる。 イヤ。 「私は知っている」 何を。 「あなたが感情から逃げる理由。」 私が、逃げる、理由? 「そう、あなたが逃げる理由。」 イヤ、聞きたくない。 「あなたはね、」 やめて、お願い。 やめて、やめてやメてヤめテヤメてヤメテヤメてヤメテヤメテ 感情が心臓を握りつぶす。 自分でもわかるぐらい、顔をしかめる。 隠していたはずの表情が、顔に表れる。 「皆が好きなのよ。」 ス……キ? 「だから、誰も傷つけたくないの。」 私は彼女を見上げる。 夕方だからだろうか、その表情は陰に隠れて読むことができない。 しかし、こころなしか、寂しそうに感じた。 「誰も傷つけたくないから、感情を押し殺す。」 そう。 私は誰も、傷つけたくないの。 だからこれでいい。 これでいい、これでいいの。 そう思考するたびに、胸が痛くなるのは、なぜ? 「本当にいいの?」 朝倉涼子の手が私の頬に触れる。 「いいわけないじゃない。」 今度ははっきり表情が読み取れた。 彼女は泣いていた。 なぜ? 私の思考は完全に停止した。 朝倉涼子は寂しそうな、悲しそうな、哀れむような、そんな目で私を見た。 彼女の言葉に耳を傾ける。 「私はあなたの影、だからわかるの。」 何を? 「あなたは、望んでいるの。」 何を? 「あなたは、願っているの。」 何を? 「寂しいんでしょ?」 サミシイ? 私は、寂しいの? そんなはずはない。 生まれてから三年間、私は一人だった。 「変わったのよ。」 何が? 「あなたが」 私が? 「そう、あなたが」 どうして? 「それは知らないわ。」 教えて。 「だめ」 教えて、このままじゃ、私。 朝倉涼子の頬に手を伸ばす私。 わたしは、こわれてしまう。 「ごめんね」 姿をかき消す朝倉涼子。 宙を掴む、私の手。 心臓がつぶれる。 エラーに、感情に押しつぶされる。 誰 か 私 を 「…な………と」 ……? 「……がと」 ………誰? 「長門!」 …………!!! 「長門、起きたか?」 彼がそこにいた。 私は、寝ていたらしい。 机に突っ伏して。 隣で彼が座っていた。 彼は心配そうに私を覗き込む。 「うなされてたぞ」 私が? 「宇宙人でも夢、見るのか?」 記憶中枢がある限り、生命体は皆、夢を見る。 「そうか」 私は、彼を見上げた。 「長門?」 寂しかった。 不意に、私の頬を何かが伝う。 「長門?」 涙? 私の? 「どうした?」 顔を逸らす、彼の顔をまともに見ることができない。 なんでもない。 「本当か?」 大丈夫。 「そうか。」 そう。 数秒間の沈黙が場を支配した。 これでいい、これでいいはず。 私は対有機生命体コンタクト用インターフェイス。 これでいいはず、これで、いい。 「何か、できることはないか?」 私は彼を再び見上げた。 私を心配している。 心配、してくれている。 私の体を支配していた、エラーが取り除かれる。 理解、した。 私は不意に、彼の胸に顔をうずめる。 「長門?」 5度目の呼びかけ。 少し驚いたような声 もう少し、このままで。 そう呟き、私は目を閉じる。 「……わかった」 彼の手が、私の頭を撫でる。 暖かい。 暖かい、暖かい。 ありがとう。 -長門有希の深淵 完-
https://w.atwiki.jp/sosgame/pages/34.html
776名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/07/05(木) 20 28 58.76 ID IiwpwpWo0 谷口「もう冒頭も考えてあるんだ。おのおの方ちょっと見てくれ」 夕暮れの学校。俺は命の次に大事な、美少女ランキング帳を取りに戻りに教室へ向かう。 ガラッ 「うぃ~っす、WAWAWAWA忘れ物……」 扉を開けると茜色に染まった教室に、一人の美少女が立っていた。一体誰なのだろう 「谷口君?」 思わず見とれてしまっていた。しかしこの声には聞き覚えがある。 「え、もしかして朝倉さん?」 なんてことだ朝倉涼子は、雰囲気によって美少女力をあげるというのか! 普段の朝倉はいわば仮の姿、まさしくこれは 「AAA++……」 「え?」 思わず考えが口に出てしまっていた。それほどに今の朝倉涼子は美しい。美しすぎる! 「いや、なんでもない。それよりこんな時間にいったいどうしたんだい?」 俺が聞くと朝倉はうつむきながら、少し恥ずかしそうにこういう。 「人を……待っていて」 待っていた。そう、それはまさしくこの俺。谷口を置いて他にない! 「俺もだよ。ずっとこの時を待っていた」 谷口「というのはどうだろうか?」